冷たい麺から温かいスープへ。秋の味覚を美味しく迎える「胃袋の準備体操」

冷たい麺から温かいスープへ。秋の味覚を美味しく迎える「胃袋の準備体操」

スーパーの野菜売り場に、さつまいもやきのこ、栗などが並び始めましたね。
彩り豊かな秋の味覚を見るとワクワクする反面、お昼休みになると「まだ暑いし、今日も冷たいおうどんでいいかな…」と、つい夏の食生活を引きずっていませんか。

季節の変わり目は、頭で考えていることと、実際のからだの温度差が生まれやすい時期です。残暑が厳しい日には、どうしても冷たいものが食べたくなりますよね。無理をして急に切り替える必要はありません。少しずつ、ご自身の胃袋に「もうすぐ秋だよ」と教えてあげる準備体操を始めませんか。


急な切り替えは不要。季節のグラデーションを舌で味わう

「冷たい」から「常温」、そして「温かい」へのシフト

秋の足音を感じたからといって、いきなり熱々のお鍋や煮込み料理を食べる必要はもちろんありません。日々の丁寧な暮らしを楽しむように、少しずつ温度を上げていく工夫を取り入れてみましょう。
今日からできる、胃腸に優しい温度のシフトをご提案します。

飲み物の温度を少しだけ上げる
氷を入れたお水から、まずは常温のお水へシフトしてみましょう。慣れてきたら、温かいお茶や白湯を取り入れ、内側からじんわりと温めてみてください。

いつものメニューを「温」にアレンジする
冷たい素麺から、温かいお出汁でいただくにゅうめんへ。冷奴は湯豆腐にしてみるなど、慣れ親しんだメニューの温度を少し変えるだけで、胃腸への優しさが大きく変わります。

生野菜から温野菜へ切り替える
サラダを食べるなら、蒸し野菜やグリルした野菜を選んでみましょう。火を通すことでかさが減り、胃腸に負担をかけずにたっぷりと食べやすくなります。

このように、少しずつ温度を上げていくことで、胃腸を驚かせずにゆっくりと機能を目覚めさせることができます。

秋の味覚を100%楽しむための「土壌づくり」

胃腸が温まると、食べ物はもっと美味しくなる

これから旬を迎える、美味しくて栄養満点な食材たち。しかし、胃腸が冷えてバテた状態では、消化の働きが鈍ってしまい、せっかくの栄養も美味しさも半減してしまいます。今のうちに内臓を温め、しっかりと消化する力を取り戻しておくことは、秋の食卓を最大限に楽しむための大切な「土壌づくり」なのです。

陰と陽のバランスで、からだを中庸に

胃腸を温め、健やかな土壌を作るためには、食材が持つ性質を知ることも大切です。野菜や果物には、身体を冷やす陰のものと温める陽のものがあります 。日々の食事でも、それぞれの素材がもつ特長を考慮し、陰陽のバランスが中庸(ちゅうよう)になるように選別していくと良いですね 。

陰の食材(からだを冷やすもの)
トマトやきゅうり、なすなどの夏野菜は陰の性質を持ちます。これらを食べる時は、加熱調理をしたり、温かいスープに入れたりしてバランスをとりましょう。

陽の食材(からだを温めるもの)
生姜やにんにく、さつまいもやごぼうなどの根菜類は陽の性質を持ちます。これからの季節は、こうした食材を少しずつ毎日の食事にプラスしていくのがおすすめです。

中庸を意識した食事選び
どちらか一方に偏るのではなく、からだがフラットな状態(中庸)になるよう、毎日の食卓で意識してバランスを整えていくことが大切です。

 

季節の移ろいを感じながら、毎日の食事を少しずつ秋仕度へ。
美味しいものがたくさん待っているこれからの季節、どうか健やかな胃腸で存分に楽しめますように。心地よい秋の訪れを、ご自身のペースでゆっくりと味わっていきましょう。

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